いまどきの夏休みは9月の半ばまであったりする。

昔はそうではなかった。

(たぶん。無論それは学校にもよるし、トータルの日数はたいして変わらないわけだが。)

だから、9月1日現在。まだ夏休みは続いている。
夏休み続行中の小学生たちが、そこらじゅうにいる。

夏はまだ、終わってはいない。

私たち(私と、うぃっきー)は基本的に同人マンガ(創作、ときどき二次創作)とかを作っているのだけど、以前私とうぃっきーとnatantことナツオくんとSkypeしてるときに出てきた案があって、それはとある詩人からインスピレーションをうけたもので、とにかくタイトルが強烈に印象的だった(私にとって)。(ちなみにそのタイトルはいずれどっかで使うことになると思うのでここには書かない)

んで、その作品を是非とも完成させたいと、私は思っている。
今日、たまたまテレビみてたら某女性写真家が出ていて、けっこう好きな写真家だったからしばらく見てたんだけどふと、その写真家自身のイメージ(それは私が勝手に抱くものだが)が、この作品の登場人物にピッタリじゃないかと突然、思った。(理由とか具体的なことは省く)

それによって私の中で作品のイメージはぐっと明確になり、キャラクターたちの存在感や、彼らが居る場所、それをとりまく空気などが肌で感じられた。


その空気は生ぬるく、湿度を多く含んでいた。
照りつける日差しは痛いほどで、蝉の鳴き声はやかましかった。

架空のじいちゃんちの縁側からラジオの声が聞こえ、ありもしない、風鈴の音色が響き、
アイスキャンディー売りがリアカーを引いて、坂の向こうには海が見え、

それらはすべて、幻だった。


今年の夏は暑かった。

今も暑い。

だからまだ、終わってはいない。

この夏がまだ、残っているうちに、書きとどめておかなければならないことがある。


Yuki Momoide.